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正食は食の構造改革

マクロビオティック・ライフ入門編

ムスビの会 岡部賢二

われわれの生活は物質的には非常に豊かになってきましたが、その一方で病気が蔓延し、医療費ばかりがウナギ上りに増えています。日本の医療費は30兆円を超え、昭和40年に1兆円台だった医療費が、37年かけて30倍に膨れ上がってきたのです。このままいくと国家財政が破綻し、医療費で文明が滅びるという最悪の事態になりかねないのです。

また、医療費が増えても病気は少しも減りません。「長寿大国日本」というのは名ばかりで、その実態は「寝たきり老人とボケ老人」のいわば生きる屍(しかばね)の群れなのです。

現代医療は、薬漬け・検査漬け・メスの乱用でスモン病などの薬禍の問題や、院内感染や薬害エイズの問題、最近話題の医療ミスの問題など、「医原性疾患」を激増させています。

アメリカはこうした問題をいち早く察知し、1977年に2兆円という巨額の国家予算を投入して、5000ページにわたる一大報告書をまとめました。これはアメリカ上院栄養問題特別委員会がまとめたもので、「アメリカ人の食事改善目標」、別名「マクガバンレポート」と呼ばれています。

その内容はショッキングなもので、要約すると「我々は間違っていた。今の医学では慢性病は治らないし、病気は減るどころか増える一方だ。我々の保健政策は完全に失敗した。今すぐこれまでの保健政策を180度転換して、初めからやり直さなければ世界中が病気のために滅んでしまう。その時は目前にせまっている」と結論づけています。

また、文明病の原因としては、「心臓血管病やガンなどの文明病は、現代の食生活がもたらした“食原病”である。また現在医療の欠陥が“医原病”をつくっている。今の医療では病気を治すことはできない。このままでは医療費負担によって国の経済が破綻するアメリカ人の体質が低下して取り返しがつかなくなる」と明言しています。

中でも驚くべきことは、肉食の害について明確に指摘しているところです。「動物性食品(肉、魚、卵、牛乳)、特に動物性脂肪が心臓血管病やガンの死因に直接関係がある。脂肪摂取量と乳ガンおよび大腸ガンの発生率との間には強い相関関係があり、脂肪摂取量の増加と共に乳ガンの発生も増加している。大腸ガンは肉類の消費量と強い相関関係を示す」と書かれています。

また、糖尿病の原因についても「繊維質の減少、砂糖と脂肪の増加、これが糖尿病を引き起こし、現代の死病(慢性病)を招いている最大の原因である。今の糖尿病対策は間違っている。数年のうちに糖尿病対策の革命(高繊維・高澱粉食=自然の未精白穀物)が起こるだろう」といっています。マクガバンレポートの結論は、民族の歴史、風土、伝統を無視した食生活を改善し、本来の伝統食に戻そうということです。

現代社会は大量生産・大量消費により環境破壊型の経済をつくってきました。それを環境に配慮した環境保全型の経済に戻そうというのが、構造改革の真の目標です。食の場合も同様で、大量生産した化学物質漬けの加工食品を飽食・過食し大量消費して来た結果、体内環境汚染が進み、病気が蔓延してきたのです。これからの時代は、生命力豊かな旬の風土食を大切に消費し、小食・粗食に変えるということが、食の構造改革に相当するのです。

マクガバンレポートが言わんとしていることはまさに正食そのものなのです。日本でも正食による食の改革により医療費を削減し、真に豊かな国家を築いていきたいと思います。

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