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家づくりを楽しもう!

みなさんは一生のうちに何度家を建てることができしょうか?

昔は、「 3度家を建てると、ようやく思い通りの家ができる」という言葉があるように、一人の人が複数回建てることも珍しくはなかったようです。

もちろん、1軒の家を何世代にもわたっ て住み続ける人の方がずっと多かったのですが。さて、今の人たちはどうしょうか?

多くは、一生に一度、それすら叶わない人たちも大勢います。つまり、多くの人たちにとって「家を建てる」ということは一生のうちでただ一度の大きな大きなイベントなのです。

でも、そんな大きイベントのはずなのに、多くの人は住宅展示場行き、気に入ったハウスメーカーに家づくりを丸投げしてしまうのです。これは 大変もったいないことです。

なぜなら、 家づくりは家族みんなが楽しめるイベントであることと、家づくりに関われば関わるほど家づくりのコストが下がるからです。
家づくりを楽しむ第一歩は、自分たちがどんな 暮らし方をしたいのか、夫婦を中心に家族みんなで話し合うことです。

なぜなら、家によって自分たちの 暮らし方が決まるのではなく、自分たちがしたい暮らしのために家はあるからです。

その場合、自分たち5年後はいうに及ばず、10年後20年後の家族構成や暮らし方について一生懸命考え、想像してみてください。子供たちが巣立ってから、さらにご主人が定年退職をして以降、暮らし方はずいぶん違ってくるはずですし、子育てが終わって時間に余裕ができればやってみたかった趣味をするかもしれませんね。そういったことを考えることによって、じゃあどんな間取りがいいのか、どんな機能が必要なのかだんだんと理想の住まい像が見えてくるはずです。その将来の暮らし方(ライフスタイル)によっては、土間がほしいとか囲炉裏あったらいいねとか、考えるだけで楽しくなってきます。

その次にわたしが薦める家づくりの楽しみは、「山に行くこと」です。

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ここ数年のわたしが設計した家ではだいたい家の中心あたりに丸い柱がどんとあるのですが、設計が終わるとクライアント一家とその柱になる木を選びに小国(熊本県阿蘇郡)の山に行きます。そして、山主と小国森林組合の参事とわたしとで木を選び、それを伐採します。その時に、最後にくさびを打ち込んで倒す役割をクライアントにやってもらいます。2本ならご主人と奥さん1本ずつ、もっと必要なら他のご家族も。その間、子供たちは山主と冬イチゴ(野いちご)を採ったり、山のことを教えてもらっています。そうして、夜は小国の居酒屋で小国の人たちと一緒に宴会です。

もちろん、この段階ではまだ工務店決まっていませんから、この伐採した木の代金はクライアントが森林組合に払います。 そして、小国で皮をむいた状態で何ヶ月か自然乾燥をさせつつ預かっってもらいます。その後、工務店決定後、この柱は「施主支給」という形で工務店に引き渡され、柱に加工されます。
そして、この「選木&伐採」に参加したみなさんは、小国という「山」とつながることで、家が完成した後も植樹や薪ストーブ用の薪取りなどで小国のみなさんとつながり、楽しむことができます。

次の楽しみは、前回のコラムでも述べたセルフビルドです。セルフビルドといっても、全てを自分たちで行うことは誰が考えても無理です。ですから、ここでいうセルフビルドとは、自分たちでも楽しくできることをやることです。

では、どんなことができるでしょう?

わたしの設計では、湿気を吸ったり吐いたりする機能のないビニルクロスは使いません。わたしは内装材は調湿機能が優れていることが大事だと思っていますので、通常しっくい塗り仕上げや、コストを下げたいときには自然塗料の塗料仕上げにしています。そして、このしっくい塗りや自然塗料の塗装は割りと簡単に素人でもできてしまうのです。

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しかし、このしっくい塗や自然塗装も、その下地処理からとなると、なかなか素人の手に負えるものではありません。(下地処理からやってしまう猛者がいないわけでもありませんが)なので、この素人には難しく、作業自体も楽しくない下地処理と養生はプロにやってもらい、仕上げの作業だけ楽しみながら行えばいいのです。

家族だけでやってもいいし、友達を集めて手伝ってもらっても。また、まわりに声を掛けて、ワークショップ方式で行うことも可能です。もちろんどの場合でもプロに指導してもらって行います。もちろんプロが施工したようにきれいにはできませんが、塗りやむらや柱などに着いた汚れも、いい思い出だといわれます。

この他にも、最後に床のフローリングに塗る自然ワックス仕上げも簡単にできますし、外壁の木部に塗り自然系の木材保護塗料塗りも簡単です。近頃は薪ストーブを設置されるところも多いのですが、薪ストーブを載せる炉台や壁との間に建てる遮熱壁をセルフビルドされるご主人も増えています。

このように、家づくりには家族みんなで楽しめる要素がたくさんあります。そして家づくりを楽しんで、たくさん関わって建てた家は、ご家族もきっと大事にされると思います。

そうすると、家も喜んで、長持ちしてくれると思っているのですが、みなさんはどう思われますか?

文責:植本阿良樹(有機建築研究所 代表)

□有機建築研究所
住所:福岡県福津市渡680-1
HP:http://www.ecologic-c.com

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環境啓発団体 地球のめぐみは、福岡県NPO・ボランティアセンターや福岡市NPO・ボランティア交流センター、福岡市人権啓発センター、新宮町公益認定団体に登録し、活動している任意団体です。地球にやさしい、人にやさしい、そして財布にもやさしい暮らしを皆様にお伝えし、今日からできることをしていきましょうと、エコロジーな暮らしをひろめる活動(セミナー開催、会報発行など)をしています。応援よろしくお願いします。

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