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震災2年後のフクシマ ~ 保育園児の言葉は、「放射能」、「ガラスバッジ」

A2-B-C という映画を見てきた。

震災2年後の福島、南相馬の様子を描いたドキュメンタリーである。

巷間話題になっている、鼻血の話も述べられていた。医師からは放射能との因果関係は軽々に結びつけられないという説明を受けたとカメラの前に立った母親が語っている。

続けて、子供が風邪を引いた様子なので、医者にかかると血液検査を行われたとも話している。

風邪で血液検査という不釣り合いな診療に疑問を抱いていた。

除染が始まり、当初の規定値は0.2であったが、いつの間にか1未満なら除染完了という話になっていた。学校の敷地はほぼ除染が終わっていたが、塀一つ隔てた空き地、草原は除染されていない。計測すると30から50の値が出ている。

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教頭は、カメラを向ける監督に、許可なく撮影するのが問題だと言って、学校に隣接している土地の残留放射能については何も答えない。子供の危険よりも、自らの職務を全うすることを考えている。

学校給食に、地産地消の名の下で、稲作が最近解除された田圃の米が使われる。近隣には、検査終了して、安全のお墨付きのついた米がとれているにもかかわらずである。父兄や、市会議員は、その不都合さを学校と教育委員会に問うてみる。しっかりした回答は得られない。

小生は、その画面の中で元気に跳ね回る保育園児、小学生が痛ましく思えた。頑是無い子供が「放射能」、「ガラスバッジ」という言葉をたやすく出す。ローラー式滑り台を使ってはいけない理由を尋ねると、3、4、5才の男の子、女の子が、「ローラーの間に放射能が残っているのぉ」と口々に言う。
今の日本で、幼児がこんな言葉を日常的に話す地域は一体どこにあるのだろうか。

福島の農家が出てきて、農産物を簡単に流通させる事は、放射能の拡散に他ならないと訴えている。幾つかの農作物は、検査が完了し、安全基準に達している。そんな商品を、福島を応援してくれる人に届けたいと語る。

すべては、国威発揚運動会誘致の際に、フクシマは収束したと言ったせいかしらん。フクシマでは、ない事にしようという「空気」が流れていると映画に出てくる母親達は口にしていた。自分たちだけが悪者に思えてしまい、孤立している、孤独感を覚えると漏らしていた。
子を思う親心に勝るものはなかろう。フクシマだけでなく、私たちも安心できるような情報開示をしてくれと言う声をあちこちで聞くが、

 

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メディアに出される情報は、文脈を自分の都合に合わせて切り取ったものばかりである。

芸能人が薬物に手を出す事が、なぜトップニュースになるのかわからない。10分、15分も割く価値があるニュースか小生にはわからない。
もうすぐワールドカップが始まる。再び国威発揚にマスコミは勤しむであろう。フクシマ、宮城、岩手、茨城、千葉の被災地は、さらに遠くになっていくだろう。

いまでも、希望の牧場では、取り残された牛が放射能に汚染された土地で生きている。陸前高田、気仙沼復興の為の物産展が都内のどこかで行われている、被災地の子供の就学支援をする活動が行われている。

ブログ 笑わぬでもなし

(2014/5/19)より

 A2-B-C とは・・・

【A2】【B】【C】とは、甲状腺に発生した嚢胞(のうほう)や結節(しこり)の大きさによる判定レベルを表している。

*2011年より福島県内の一部市町村で18歳以下の子どもたちを対象に実施されている福島県・県民健康管理調査「甲状腺検査」によると、2011年にA2以上の判定を受けた受診者は36.7%だったが、2012年には45.3%と発表されている。

幼い子どもが「放射能」という言葉をふつうに使う、この異常な社会。涙しながら観ました。若い人たちが集まって、「私達子ども産めないよね…」と話す。映画上映中ずっと福島から逃げて!!と心の中で叫んでいました。

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